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第2回 南房総の暮らしをつくるデザイン&クラフト展 企画+会場デザイン

千葉県館山市 , 2018

 

 

 千葉県館山市で実施した展示会の会場構成。木工家と陶芸家とのコラボレーションし、会場デザインを行った。建物は千葉県館山市のJR館山駅前のロータリーに面した一等地に建つ第一房州ビル。かつてはデパートサカモトという百貨店が入居し、館山三大百貨店のひとつとして館山の隆盛を支えた。館山の中心市街地の衰退とともにテナントが消え、現在はチェーン系居酒屋と警備会社が入居しているが1~3階が「空き」となっている。このような状況であると駅前の一等地とは言え、入居するテナントのリーシングは困難であろう。むしこ、ここでは応急処置的なリーシングではなく、駅前エリア全体のボトムアップを目指した戦略的なプロセスが必要であると考えた。

 

商店街に暮らしを戻す

 

かつての商店街は商業のための空間であったが、それと同時に居住のための空間であった。居住のネットワークと商業のネットワークが絡み合うことで、持続性を維持していた。高度経済成長の末、居住が商店街から切り離され、商業だけが残ったのが今の商店街である。この展示会は、商店街を含む駅前エリアに暮らし、特に全国どこにでもあるような均質な暮らしではなく、南房総の暮らしを商店街に一時的に戻してみるという実験である。

 

 

使えば見える

 

普段は関係者以外立ち入りができないこの建物ではあるが、5日間だけこの建物が一般に開放された。一時的ではあるが、多くの見学者が来場することになった。中にはこの建物の利用方法や、駅前空間の整備(特に市の駐輪場の景観整備)を積極的に考え、話していく見学者も現れた。普段は通り過ぎていくだけの駅前空間に滞在したり、空きとなった建物の中を歩き回ることで、視点が変わり、新たな駅前エリアの考えが発想されることになった。新たな動きも出始めている。この建物の利用を端緒とした駅前のエリアマネジメントと、館山全体の課題解決のためのプログラムが生まれればと願っている。

 

展示会HP