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第2回南房総の生活をつくるデザイン&クラフト展

第2回南房総の生活をつくるデザイン&クラフト展 [日程] 2018年9月28日(金)−10月2日(火) 11時ー16時 [場所] サカモトビル(千葉県館山市北条1880-1、館山駅東口ロータリーに面した駐輪場奥の魚民が入っているビル) [出展] 木工家・今井茂淑、陶芸家・西山光太、建築家・あわデザインスタジオ [展示] 南房総のマテバシイをつかったカトラリーや箸など、南房総の土でつくる「あわ焼」、南房総のコンセプト住宅 「南房総らしい暮らしとは何か?」 これが本展示会の企画に至った最初の一言です。現代の日本では全国どこでも同じような商品が買えるし、同じような家が建ち並び住むことができます。その中でこの問いは答えるのが難しい時代です。田舎暮らしが再評価され、近年地方への移住者が増加している状況ではありますが、その場所でしかできない暮らしを具体的にイメージして移住する人も少ないのではないでしょうか。 出展者は南房総で活動する木工家、陶芸家、建築家です。それぞれが東京などからの移住者です。南房総に縁もゆかりもありませんでしたが、南房総の「何か」に惹きつけられ、それを言語化できないまま、移住の時期はばらばらですが南房総にやってきました。IT技術が発達した現代において、特に南房総でしかできない仕事ではありません。東京のような大都市の中でもできる仕事です。しかし南房総という土地の引力により、今、僕らは南房総を拠点として活動をしています。そして南房総で暮らし、仕事をする中で、南房総を自らの身体性をつかって感じ、僕らが惹きつけられた南房総の「何か」を少しずつ理解することができるようになってきました。 そして僕らが南房総の暮らしの中で取り組んでいるのが、「南房総を使って、南房総の生活をつくる」ということです。当然、それぞれの技術を使って。木工家は南房総に自生するマテバシイという木をつかって箸やカトラリーレストを、陶芸家は南房総地域(安房地域)で採れる粘土をつかった陶芸作品「あわ焼き」の開発に挑戦しています。そして建築家は南房総に存在する空家や低利用建物を活用するリノベーションプロジェクトに精力的に関わっています。これらのような食器類や建築というものは僕らの生活に溶け込み、普段意識するようなものではないかもしれません。しかしこれらのような生活の中で使い、生活の風景をつくっているモノこそ、「生活をつくる」重要な要素です。これらのような要素をつなぎ合わせることが重要なのです。 難しい話はなしにして、南房総の気候に合った民家で、南房総で取れた長狭米を炊いて、南房総で取れた粘土でつくった茶碗と、南房総に自生するマテバシイからつくった箸をつかって、食事することができれば、多分それはすごく豊かな食事であるはずです。 まだまだイメージはできていないですが、この食事のイメージの先に「南房総らしい暮らしとは何か?」というに問いの答えに近づくような気がしています。まだまだよくわからないところもありますが、まずは一歩踏み出してみることから始めたいと思います。本展示会はその一歩です。僕らが「南房総らしい暮らしとは何か?」ということを考えるための気づきを得る契機になること目指して。 アクセス

[車でお越しの方]

富浦ICから20分程度。

駐車場スペースは用意してありますが、少数のため時間帯によっては駐車できない場合がございますのでご注意ください。

 

[高速バスでお越しの方]

館山駅東口から徒歩1分程度。館山駅東口ロータリーに面した左写真のビル。

「地方都市の中心市街地の新しい役割とは何か?」 地方都市の衰退が叫ばれて久しいですが、全国の各地で地方都市の再生の成功事例が報告されています。それらの共通点は、現代的な中心市街地の役割に対して向かい合って、その答えを出しているということです。観光客が、そして住民が何を求めているのか、どういう商店街であれば誇れるのか。 それは過去の中心市街地の役割を捨てることになるかもしれません。もちろん過去の中心市街地の役割を引き継ぐことかもしれません。それは色眼鏡をかけている状況では見えないものです。 僕らが今できることは、街をつかった実験だということに至りました。実験といってもフラスコも、アルコールランプを使うものではなく、街をつかった戦略的な遊びです。遊びであっても、使うことが未来を少しだけ見ることに繋がると思っています。少しだけ見えた未来の中で、僕らが求めているものはなんだろうということを考えることが、中心市街地の新しい役割を見出すチャンスの瞬間です。今回の展示会は瞬間的で部分的なものです。線香花火のように弱々しく、一瞬ですが、確実に周囲を照らすでしょう。 少しだけでも、館山の中心市街地、商店街、駅前、郊外の新たな未来が見えることを願って。 第1回 の様子
あわ焼 -土の採取から焼きまで
今井 茂淑 -DEW-