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つくばの家 -三角形がつくる多層レイヤー 茨城県つくば市 , 2021 茨城県つくば市郊外の新興住宅地に完成した夫婦2人+子供2人のための住宅。 敷地周辺は新たに開発、分譲された無性格な住宅地と田園エリア(市街地調整区域)の角地の境界に位置する。これらの境界によって切り離された田園エリアと住宅地、さらに居住者の暮らしと結合することが大きな命題となった。 三角形平面がつくる住宅(地)と田園エリアの再結合 敷地形状が正方形であることを利用し、シンプルな三角形平面を採用している。三角形の平面は、近くに見える田んぼや低い山を屋内空間に取り込むこと、庭と接する窓を最大化し庭でのアクティビティと屋内のアクティビティが連動すること、広いリビングを緩やかに切り分けることに貢献している。このようにして、遠景(山)⇄近景(田んぼ)⇄庭⇄リビングというレイヤーを構成し、それぞれの関係性をつくりだしている。 性格の異なる2つのリビングと、個室の中央配置による多様な場所をつくるレイヤー 建築内部は2つリビングと中央配置の個室による空間構成とした。オープンリビングとクローズリビングと呼んでいる2つのリビングは、前者が外部と接続するリビングと、家族間で密に接続するリビングと想定している。オープンリビング⇄寝室⇄クローズリビングという構成の中で生じる家族間あるいは家族外の人間の関係性に着目し、関係性の粗密によってレイヤーを構成し、他人との関係の選択性を確保している。さらに天井高をクローズリビングに向かって徐々に低くさせることで、その効果を高めている。 中央に配置された個室は最小限のスペースとして、隣接する部屋の間の開口部は障子とし、設計者によって設定された形式的なレイヤーの構成を破壊し、家族個人個人に適したレイヤーの構成に組み直すことが可能であり、これにより複雑で多様な体験ができる住宅へと育つ冗長性を残している。 シンプルな平面が多層レイヤーにより複雑化する 屋外のレイヤーは建築に対して45°傾けたレイヤーであり、屋内の間仕切りのグリッドは縦横のグリッドに乗るレイヤーである。異なる角度のレイヤーがオープンリビングにおいて接続され、複数の場所をつくっている。 このようにして、小高い丘(遠景)-田(近景)- 庭 - オープンリビング - 個室 - クローズリビングという構成を、シンプルな三角形平面により実現している。